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翻刻
【柱】古今巻五 〇五十八
ゆへはそのかみ御めのとの大納言のもとにわたらせおはし
ましける比はじめて百首をよませおはしましたりける
を大納言/感悦(かんえつ)のあまりに密(みつ)々に壬生(みぶ)二品のもとへ
見せにつかはしたりけり二品御百首のはし春の程
はかりをみてみもはてられずまへに打置てはら〳〵と
なかれけりやゝ久しく有て涙をのごひていはれけるは
あはれに不思儀なる御事かな故(こ)院の御歌に少もたが
はせ給はぬとてふしぎのことに申されけり其時はいまた
むげにおさなくわたらせ給ける御事也まして当時の
御製さこそめでたき御ことにて侍らめ彼卿いまだ存