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翻刻
【柱】古今巻五 〇五十九
詠吟の声たへに目出たく心肝(しんかん)にそみて覚へける
程に夢さめぬ其後病/忽(たちまち)やみて例(れい)のごとくになりに
けり此歌建保年九月十二【三ヵ】夜内裏の百首の御会
に河(かは)の月を家隆(かりう)卿つかうまつれる也彼卿の歌は諸天
も納受(のうじゆ)し給ふにこそ不思儀の事也
【219】陰明(いんめい)門院中宮の御時六事の題をいだして人々に
おもふ事をかゝせられけり定家卿家隆卿なども同く
めしけるに古歌に
有明のつれなくみえしわかれより
あかつきはかりうきものはなし