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翻刻
【柱】古今巻六 〇一
ず故に興福寺の常楽会百花匂をくり石清水の
放生会(はうせうえ)黄葉(くわうよう)衣におつしかのみならず清涼殿の御遊
にはこと〴〵く治世(ぢせい)の声を奏(そう)し姑射(こや)山の御賀には
しきりに万歳のしらべをあはす心を当時にやしなひ
名を後代に留る事管絃にすくれたるはなし
【231】貞保(さたやす)親王/桂河(かつらかは)の山庄にて放(はう)遊し給けるに平調(へうでう)に
しらへて五常楽をなす間/灯(ともし)のうしろに天冠の影(かげ)
顕現(けんげん)しけり人々おぢ恐ければ所現の影(えい)みづからいはく
我は唐家(とうけ)の廉承武(れんしやうふ)の霊(れい)也五常楽ノ急(きう)百/反(へん)に及
所には必来侍也とてうせにけり