← 前のページ
ページ 397 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻六 〇七
給けるを能信卿見付にけり中将おとろきさはかれ
けるを能信卿其/志(こゝろさし)を感じて扇を拍子に打て此
曲を授(さずけ)られにけり其後彼家につたはれり堀河院
中ノ御門(みかと)右大臣にならはせ給ける時申されけるは一説は
誠に思召人あらばおしへさせ給て今一説は教へ給ふ
ましくはさづけまいらすべきよし奏し給ければ申旨に
たがふべからずと勅定有て両説ながら伝させ給ひてげり
嘉承弐年/崩御(ほうきよ)の後右府人々にたれか彼曲習ひ
給はりたると尋られけれ共習まいらせたる人なかり
けりおとれる説をも猶秘せさせ給けるにこそとて