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悲涙(ひるい)をながされけり中ノ御門(みかと)内大臣子息大納言宗
家卿/外孫(がひそん)同/宗能(むねよし)卿に授(さずけ)られたりけり六波羅の
太政入道/厳島(いつくしま)の内侍につたふべきよし宗家卿に示(しめ)
されければ歎(なげき)なから世にしたがふならひ力およばて
おとる説を伝へられける但他人に教(をしゆ)べからざる由(よし)
をまづ起請をぞかゝせられける多好方(おほひよしかた)是を聞
てかの内侍に問ければしらさるよしをぞこたへける此曲
は宗家卿/冷泉(れいせい)内府にもおしえられたりけ
るとかや
【246】管絃はよく〳〵用心あるべき事也前ノ筑前(ちくせん)守
【柱】古今巻六 〇八