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翻刻
夏の比はじめて一切経ノ会を行はせ給けり法会
儀式堂の荘厳(しやうごん)心こと葉も及かたし大行/道楽(とうらく)に
渋河鳥(しんかてう)を奏しける多(おほひ)ノ政資(マサスケ)一者にて一皷かけて
池の辺をめぐるとて鴨(かも)のむなそりといふ秘曲
をつかうまつりけるときにとりていみじく
なん侍ける
【248】後冷泉院御時白河ノ院に行幸有て花ノ宴侍けるに
殿上人楽を奏して南庭をわたりけるに笙にはか
にさはる事有て参らさりければ既に事/闕(かけ)なん
としけるに大外記中原ノ貞親(さたちか)は笙ふくもの也ければ
【柱】古今巻六 〇九