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翻刻
おはするにやなどいひける琵琶は筝笛程の堪
能にはあらざりけるとぞ去ながら白河院御とき
承暦年中に飛香舎にして比巴の明匠八人を召
ける中に此大納言は入られけるを不堪のよしを申て
再三/辞(じ)し申されけれ共猶その清選(せいせん)に入にけり其
八人は経信(つねのぶ)宗俊(むねとし)政長(まさなか)基綱(もとつな)■経(つね)今三人たれ〳〵にて
侍るにか尋へし
【255】
源/義光(よしみつ)は豊原(とよはら)時元が弟子也時秋いまだおさなかり
ける時時元はうせにければ大食調(たいしきてう)入調(しゆてうの)曲をば時秋
にはさづけず義光には慥におしへたりけり陸奥(むつの)