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ずる所に今度/異説(いせつ)を吹たりけるに失(シツシテ)_レ度(ドヲ)拍子を
あやまちにけり延章(のふあきら)楽屋に入て元正をうらみていひ
ける年比貴説を承るに愚説(ぐせつ)にたがはずそれに此度は
異説(イセツ)を吹給て拍子おとさしむる事いきながらくび
をきらるゝ也といひければ元正云またくあやまらざる
事也申さるゝがことく伝ふる所まことにかはらずされ共
面笛正清也その伏息の程笛を元正にゆつる吹出に
は彼人の説をふかずして豈(あに)他説(たせつ)をもちゐんや大
鼓(こ)の撥(ばち)をとらるゝ計にてはいづれの説をも慥こそ
は存知し給はめとぞいひけるなだらかに目でたくそ
【柱】古今巻六 〇十七