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翻刻
【柱】古今巻一 十八
尋らるゝにしか〳〵と始(はしめ)よりの次第(しだい)申ければあはれみ給ひ
て国に屋しきなど永代(えいたい)かぎりてあて給ひけりいやしき
下臈(けらう)なれ共心をいたせば神明あはれみ給ふ事/如(ことし)此(かくの)
応保(おうほう)二年二月廿三日中納言/実仲卿日吉行幸(さねなかきやうひよしきやうがう)行/事(じ)の
賞(しやう)にて従二位(じゆにゐ)をゆるされける後徳大寺左大臣同官(ごとくたいしさたいしんとうくはん)にて
こえられにけりなげきながら時々(とき〳〵)出仕(しゆつし)せらけれども
同日には出仕なかりけりかゝる程に故右大臣大炊御門(こうたいしんおゝいのみかと)
の家(いへ)に行幸(きやうがう)有しふるき賞(しやう)をつのりて同年八月十七日同
従(じゆ)二位をゆるされけりされども猶下臈(なほけらう)也/長寛(ちやうくはん)二年/潤(うるふ)
十月廿三日大臣めしのつゐでに共に大納言に任(にん)ずさり