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いなる女房御枕をとをりけりそのかみかさねのきぬ
のすそより三尺ばかりあまりたりけりあまりにうつく
しう候はん【「候はん」、書陵部本「えむ」】におぼしけるまゝにそのかみにとりつかせ給ひぬ
女房見かへりてさまあしういかにかくはと申ける声(こゑ)け
はひかほのやうすべて此世のたぐひにあらず天人の
あまくだりたらんもかくやとおぼへさせ給て弥々
しのびあへさせ給はでつよく取とゞめさせ給ひける
を女房あしく引はなちてとをりぬと覚しめしける程
にそのかみきれにけりかたはらいたくあさましくお
ぼす程に御夢さめぬうつゝに御手にものゝかにして
【柱】古今巻六 〇二十二