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翻刻
【柱】古今巻六 〇二十二
有を御覧しければ狐の尾(を)也けり不思儀(ふしき)に覚しめし
て大権坊を召て其やうを仰られければさればこそ
申候つれいかにむなしかるまじく候年比/厳重(げんぢう)の験(げん)多(おほ)
く候つれ共是程にあらたなる事はいまだ候はず御
望の事明日/午刻(むまのこく)にかならず叶(かな)ひ候べし此上は
流罪の事は候間敷やと狂(くるひ)申出にけりかつ〳〵とて
女房の装束(しやうぞく)一/襲(くだり)かつけ給けり申すがごとく次日午刻
に御よろこびの事公家より申されたりけるとぞ
摂禄(せつろく)の一番の御まつりごとに大権をば有職(ゆうしよく)に被成
けり件のいき尾(を)はきよき物に入てふかくおさめに