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翻刻
【柱】古今巻六 〇二十四
もとへ行ぬ病者馬助を見てさしも狂ひつるがしめ〳〵
としづまりてみづから烏帽子(ゑぼうし)を取て打かづきてふかく
かしこまりたりあたりに六七人ゐたりける看病(かんびやう)の者
共を次第ににらみけりよにあしげに思ひたりければ
みなのけてげり父の入道ばかりかたすみに引入て居た
りけるを猶あしけに思てにらみければそれをもの
けてげり馬助と只(たゝ)弐人むかひて其気しき殊に事
よく心ゆきたるけしき也猶かしこまり恐たる事/限(かきり)
なし扨馬助何しにめされ候けるぞといへばいよ〳〵ふかく
かしこまりて始て詞を出していひけるは御辺ちかく候