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物にて候見参に入たく候てといふ馬助さ候へはめしに
したがふて参候何事も仰られ候へといへば病者あまり
に御筝御比巴御こゑわざなどの承たく候といふ馬助やす
き事に候其道にたづさはりたる身にて候へば人をきら
ふ事なしたゞ聞たがる人を悦につかうまつれば仰に随ふ
べしと則比巴を取寄て引てきかするに打うなつき
〳〵て左右へ身をゆるがして心とけたるさまあらは也
引はてゝ置ければ又御筝の承たく候といふ則いふか
ことくに引けり面白かる事先のごとし其後/朗詠(らうえい)
催馬(さいばら)楽などさま〳〵のこゑわざとも所望に随ひ
【柱】古今巻六 〇二十五