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物のけをわづらひ候が只今御声をうけ給てあくびて
けしきかはりてみえ候にいますこし候なんやとすゝ
めければ沓(くつ)をぬぎて堂(だう)の中へ入て木丁(きてう)の外に
ゐて
いつれの仏のねかひより千手のちかひそたのも
しきかれたる草木もたちまちに花さきみ
なるとときたれはといふ句をくりかへし〳〵
うたひて又
薬師の十二の誓願(せいくはん)は衆病(しゆひやう)悉除(しつぢよ)そたのも
しき一経其耳はさておきつ皆令満足す
【柱】古今巻六 〇二十八