← 前のページ
ページ 45 / 1317
次のページ →
翻刻
内大臣にのほられけるかはりに大納言にかへり成つゝ
六月五日内大臣程なく大将を辞(じ)し申されければさり
とも此/闕(けつ)にはとたのみ深かりけれ共とかくさはりて
月日の過ければ此望み成就(しやうじゆ)せばいつく嶋に詣(まふ)す
べき由心の中に願を立られける程に十二月廿七日つゐに
左大将になられにけり若宮の御/託宣(たくせん)も思ひ合ら
れいつく嶋の宿(しゆく)願も頼み有てぞ思ひ給ひける
同三年三月/晦日(つごもり)いつく嶋に参るとて出られにけり
大納言/実(さね)国/卿(きやう)中納言実/家(いへ)卿などともなひ侍ける
とぞ此日中/御門(のみかと)左府(さふ)も参り給けり三条 ̄ノ左大臣