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翻刻
【柱】古今巻一 〇二十
入道その時大納言なり六条の太政大臣の中将に
て侍りけるもおはしける伸(のべ)【伸、他本「伴ひ」】申されけり此/度(たひ)の事にや
中将かの島の宝前(ほうせん)にて太平/楽(らく)の曲(きよく)をまはれけるが
面白(おもしろ)かりける事也○仁安元年六月仁和寺の辺なりける
女の夢に天下の政(まつりこと)不法なるによりて賀茂の大明神
日本国を捨(すて)て他(た)所へわたらせ給べきよし見てけり同
七月上/旬(じゆん)祝(はうり)久/継(つぐ)が夢にも同体に見てげり是によりて
泰親(やすちか)時晴を召(めし)て占はせければ実夢(じつむ)のよし各(をの〳〵)申けり
治承(ぢしやう)四年九月高倉の院いつくしまに御幸(ごかう)ありけり
御願文みつから御草(ごさう)ありて殿/下(か)《割書:普賢寺殿(ふけんしとの)》清書(せいしよ)させ給へける