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けるに孝博月にのりて参りて琵琶を弾しけり天
曙てぞ大納言かへり給ける
同廿六日院御所にて御遊有けり大殿女房右衛門佐
筝新大納言《割書:宗能》孝博(たかひろ)比巴内大臣権大納言《割書:正実》笙
左衛門尉元正笛能登守季行篳篥宮内卿有賢拍
子にて双調(そうてう)盤渉(ばんしきの)調曲を奏せられけり夜ふけて
折櫃のうへに折敷をおきてけつりひ【削氷】をすへて公卿
の前におかれけり院には御台(おんだい)にてぞ供せられける
寝殿(しんでん)の南面にて此あそびは有ける孝博元正は
みぎりのもとにたゝみを敷て候けり夜明る程に
【柱】古今巻六 〇三十三