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一のものにてぞはへりける
【276】或所にて会遊ありけるに時元笛を吹けるがし
はらくやすみけるに時廉(ときかど)蘇合(そかうの)序を吹(ふき)けり時
元聞てあはれ正念なく吹物かなかゝらんには興
なくやとて笙をはりて中間に両所(ふたところ)かさねてあけ
て吹たりける誠ニ優美(ゆうび)なりけり侍従大納言のいはれ
ける蘇合序は廿拍子なりしかある今の世には
十二拍子を用て残八拍子をばもちゐぬいはれなき
事也舞又たらずそのゆへは舞は手のあひかはる
五拍子也此五拍子をはじめは東にむきて舞次第
【柱】古今巻六 〇三十四