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の廊にて新院件ノ序吹せ給ふに宗能卿御供して
つかうまつる其時も責伏(せめふせ)てぞふかせ給ひける
白河院/寝殿(しんでん)の御簾(ごれん)を褰(かゝげ)て再三御感有て今度
〳〵と仰らるゝ事五六度に及けり故実(こじつ)をしろ
しめして御感有けるとぞいみじき御事なれ
【278】同院筝をひかせ給けるおり初夜のかねはつきぬる
かと御尋有けるに聞たる者なかりけるに釜殿(かまとの)が申
けるは御前のかたにこそかねのこゑは聞え侍つれ
と申けるを人つたへ申けれは我筝はいたりにけり
よき筝はかねのこゑに似たるなりとそ
【柱】古今巻六 〇三十六