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翻刻
【柱】古今巻七 〇一
有けるを天皇おほせこと有けるは是は唐人(とうしん)の手跡
也其名をしらずいかにもかくはまなびがたし目出たき
重宝(てうほう)なりとしきりに秘蔵(ひそう)有けるを大師よく〳〵いは
せまいらせてのち是は空海(くうかい)がつかうまつりて候物をと
奏(そう)させ給たりければ天皇さらに御信用なし大きに
御不/審(しん)有ていかでかさる事あらん当時かゝるやうに
はなはだ異(い)するなりはしたてゝ及べからずと勅定有
ければ大師御不審まことに其いはれ候/軸(ぢく)をはな
ちてあはせめを御/叡覧(えいらん)候へしと申させ給ひければ
則はなちて御覧するに其年其日/青龍(せうりう)寺におゐ