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翻刻
【柱】古今巻七 〇六
かつは最後(さいご)の見参也御わたり珍敷うれしく侍る
さるにても来り給へるゆへ何の料にて侍るぞと
とはれけれは法深房こたへられけるは凡かく程の
御事にておはしましけるつや〳〵しり奉らずいさゝか
所望の事侍りてまうでつれども此御やう見まいらせ
ては更に其事思ひよるべからず今御/平癒(へいゆう)の時こそ申
さめといはれければ禅門所労はさる事なれ共只仰
られよたま〳〵の見参にいかでかとしゐていはれ
ければ法深房此額の事をいはれてげりその時
禅門大におどろきて掌(たなこゝろ)をあはせ涙をながして