← 前のページ
ページ 495 / 1317
次のページ →
翻刻
れ侍べしと申ければ僧正に仰て加持せらるゝに
しばし念誦の間(ま)にそのうちはたらきうごきけり其時
忠明に毒気治すべきよし仰られば瓜を取まはし
〳〵見て二所に針(はり)を立てげり其後瓜はたらかず成
にけり義家に仰て瓜をわらせられければ腰刀(こしかたな)をぬ
きてわりたれば中に小蛇(こへび)わだかまりて有けり針(はり)は
蛇(へひ)の左右の眼(まなこ)に立たりけり義家何となく中をわ
ると見へつれども蛇の頭(かしら)を切たり名をえたる人々
のふるまひかくのごとしゆゝしかりける事也この事
いづれの日記にみえたりといふ事をしらね共/普(あまね)く
【柱】古今巻七 〇十一