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なくて又大内にまいりて彼井をのぞき給ふにさき
のごとく此相見へけり其後しづかにあんじ給にかゞみ
にてちかくみるにはその相なし井にて遠くみるに
は其相あり此事大臣にならんずる事とをかるべし
つゐにむなしからんと思ひ給けりはたしてはるかに
程へて成給にけり此おとゞはゆゝしき相人にておはし
ましけり宇治のおとゝもわざと相せられさせ給
けるとかや
【298】宇治大/宮司(ぐうじ)なにがしとかや癩病(らいひやう)をうけたる由聞へ
有て一/門(もん)の者共/改補(かいふ)せらるべきよし訴(うつた)へ申ければ
【柱】古今巻七 〇十二