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翻刻
【柱】古今巻七 〇十二
大宮司はせのぼりて医師(いし)にみせられて実否(じつふ)をさだ
めらるべきよし奏(そう)し侍ければ和気(わけ)丹波(たんば)のむねと
あるともがらに御尋有けり中原/貞説(ていせつ)もおなしく召
に応(おふ)じて御尋に預りけり各(おの〳〵)白(びやく)らいといふ病のよしを奏(そう)
しけり療治(りやうぢ)すべきよしの勘文奉るへきよし仰下されければ
めん〳〵に罷出てしるして参らすべき由申けるに
貞説申けるは非重代(ならざるぢうだい)の身にて一巻の文書のたく
はへなし知りて侍る程の事は当座にて考(かんがへ)申べし
とて則しるし申けりもろ〳〵の医書共皆/悉(こと〳〵)く引
のせてゆゝしく注(ちうし)申たりければ叡感(えいかん)有て申うくる