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れざりける人の頼能(よりよし)早世(さうせい)の後は其/忌(き)日ごとに魚肉(きよにく)
を食せられさりけり夢中に頼能/清談(せいだん)する事其数
をしらす多かりけり
【306】後白河院/在藩(さいはん)の御時保延五年十二月七日/待賢(たいけん)門
院の御所三条殿にて御/元服(げんぶく)有けり仙院も御座有
けり左大臣ぞ加冠(かくはん)はし給ひける御遊の笙(せう)の事内大
臣に仰られけるに去四日/春宮(とうぐうの)大夫/師頼(もろより)卿うせら
れにしいく程もなくて笙を吹ん事はゞかり有とて
手に所労(しよらう)のよしを申されて吹給はざりけり漢書説(かんじよのせつ)は
近代よみ伝へたる人まれに侍にかの大夫/江家説(こうけのせつ)
【柱】古今巻八 〇三