← 前のページ
ページ 524 / 1317
次のページ →
翻刻
なへる日つゝしみしたがふのみにあらずなき跡までも
ひとり貞女(ていじよ)秋【書陵部本「貞女峡」】の月を詠めながら鷰子楼(えんしろう)の中に
とぢこもるたぐひあまた聞ゆ又此世一ならずおな
し道にともなふためしおほかりくはしくしるす
におよばす
【314】中納言/顕基(あきもと)卿は後一条院ときめかし給てわかく
よりつかさ位につけてうらみなかりけり御門に
おくれ奉りにければ忠臣は二君につかへずとて
天台/楞厳(れうごん)院にのぼりてかみをおろしてげり御門
かくれ給へりける夜火をともさゞりければいかにと
【柱】古今巻八 〇九