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もならざりけり
【321】妙音院のおとゞしのびたる女をむかへさせ給て尾張(をはり)
守/孝定(たかさだ)に夜のあけん程はからひて申せと仰られ
たりけるにやう〳〵よく成にける時将軍在_レ ̄リ座 ̄ニ薗(ソノ)之
露/未(イマタ)【左ルビ「ス」】_レ晞(カハカ)僕夫(ボクフ)待_レ ̄ツ菴 ̄ニ雞籠(ケイロウノ)山/吹(ス)【書陵部本「欲」】_レ曙(アケナント)この句を朗詠
にしたりけり孝定(たかさだ)が所(しよ)為かくこそあらまほしき事
なれいといみじきことなりかし
【322】後白河院御所いつよりものどかにて近習(きんじゆ)の公卿両
三人女房少々候て雑談(ざうたん)有ける時仰に身に取
ていみじく思ひ出たるしのびこと何事かありしかつは
【柱】古今巻八 〇十三