Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - ページ 534

ページ: 534

翻刻

かぎりなきに車の音(をと)はるかに聞しかばあはれこれ にやあらんとむねうちさはぐにからりとやりいるれば弥 心まよひせられて人わろき程にいそぎのられぬさて 行つきて車よせにさしよするほどにさてみすのうち よりにほひ殊にてなへらかになつかしき人出てすだれ もてあげておろすにまづいみじうらうたくおぼゆるに 立ながらきぬごしにみしといだきていかなるをぞさぞと ありし事がら何と申つくすべし共覚へ候はず扨しめや かにうちかたらふに長き夜もかぎりあれば鐘(かね)の音 もはるかにひゞき鳥のねもはや聞ゆればむつごとに    【柱】古今巻八        〇十四