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翻刻
【柱】古今巻八 〇十四
まだつきやらであさをく霜よりもなをきへかへりつゝ
おきわかれんとするに車さしよするをとせしかば玉しゐ
も身にそはぬ心ちして我にもあらず乗り侍ぬかへり
きても又ねの心もあらばこそあかぬなごりを夢にも
見めたゞよにしらぬにほひのうつれる計をかたみにて
ふししづみたりしにその夜しも人にきぬをきかへら
れたりしを朝に取かへにをこせたりしかばうつりがの
かたみさへ又わかれにし心の内いかにも申/述(のふ)べしとも
覚へずせんかたなくこそ候しかと申たりければ法皇
も人々も誠にたへがたかりけん此うへは其ぬしを