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翻刻
【柱】古今巻八 〇十五
御いとをしみはなはだしかりける程に又/参(み)川といふ童
初て参じたりけり筝(さうのこと)ひき歌よみ侍りけり是も
又/寵(いつくしみ)有て千手がきらすこしをとりにければ面目なし
とや退(たい)出して久敷参らざりけり或日/酒宴(しゆえん)の事有て
さま〳〵の御あそび有けるに御弟子の守覚法親王(しゆかくほうしんわう)など
も其座におはしましけり千手はなど候はぬやらん召て
笛ふかせ今様などうたはせ候はゞやと申させ給ひければ
則御使をつかはしめされけるに此程/所労(しよろう)の事候とて
参らさりけり御使/再(さい)三に及ければさのみは子細/難(かたく)_レ申
て参にけりけん紋沙(もんさ)の両面の水干(すいかん)に袖にむばら