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こき雀(すゝめ)の居たるをぞぬふたりけり紫(むらさき)のすそごの
袴(はかま)をきたりことにあざやかにさうぞきたれども物を思
入たるけしきあらはにてしめりかへりてぞ見へける御(を)
室(むろ)の御前に御/盃(さかつき)をさへられたる折にて有ければ
人々千手に今様をすゝめければ
過去(クハコ)無数(ムシユ)の諸仙(シヨセン)にもすてられたるをば
いかゞせん現在(ゲンガイ)【在ザイヵ】十方の浄土にも往生すべき
心なしたとひ罪業(ザイゴウ)おもく共/引摂(インゼウ)し給へ
弥陀仏
とぞうたひける諸仏にすてらるゝ所をばすこし
【柱】古今巻八 〇十六