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翻刻
【柱】古今巻八 〇十六
かすか成やうにぞいひける思ひあまれる心の色あらは
れてあはれなりければ聞人みな涙をながしけり興(けう)
宴(えん)の座も事さめてしめりかへりければ御室はたへ
かねさせも【「も」は、書陵部本「給」】て千手をいだかせて御ね所に御入有けり満(まん)
座いみじがりのゝしりける程に其夜もあけぬ御
室御ね所を御覧じければ紅のうすやうのかさなりたる
をひきやりて歌かきて御/枕(まくら)屏風にをしつけて
有たりける
尋ぬべき君ならませはつげてまし
入ぬる山の名をはそれとも