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翻刻
【柱】古今巻一 〇二十四
なかれもやらぬものなおもひと
承久(しやうきう)四年正月十六日/大外記良業(だいげきよしなり)しにたりけるに
十六日のあかつき河内守(かはちのかみ)繁昌(しげまさ)が夢に賀茂(かも)の御前(みまね)
にて除目(ぢもく)をこなはるゝけしき也けるに小折紙(こをりかみ)に大/外(げ)
記(き)なかはらのもろかたと書(かゝ)れたりと見て覚(さめ)めにけり
いそぎ此由もろかたにつげたりければ多(おほ)くつかうまつり
たるしるしと覚(おほへ)て忝たのもしく覚けるにやがてその夜
大外記に成にけりさきに仲隆(なかたか)助/教師(のりもろ)高師/季(すへ)
など競望(きやうまう)しけるうへ師/方(かた)は大/監物(けんもつ)にていまだ儒官(じゆくわん)を
へざりければぢきに拝任(はいにん)いかゝとさた有けり重(ぢう)代けい