Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - ページ 55

ページ: 55

翻刻

ごのもの也けれ共引たつる人もなかりけるに忝/神恩(しんをん)を 蒙(かうふ)りて先途(せんど)を達(たつ)してげる目出度程のものなり 前大和守藤原重澄(さきのやまとのかみふぢはらしげすみ)は賀茂につかうまつりて太夫/尉(のぜう)迄 のぼりたる者也/若(わか)かりける時/兵衛尉(ひやうゑのぜう)に成侍らんとて 当社(たうしや)の土屋(つちや)を造進(ぞうしん)したりけり厳重(けんぢう)の成功(せいこう)にて社家(しやけ) 推挙(すいきよ)しければはづるべきやうもなかりけるにたび〳〵の ぢもくにもれにけり重澄(しげすみ)が神(かみ)の社(やしろ)の師(し)にて侍ける ものに申付てちもくの夜起請(よきしやう)せさせける程にまどろ みたる夢にいなりより御/使(つかい)参たるもの有人出あひて 是を聞くにかの御/使(つかい)の申けるは重澄(しけすみ)が所望殊更(しよまうことさら)に任(にん)    【柱】古今巻一        〇二十五