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車よせに参りたりけるに女房の局へしのびて入に
けり還御(くはんぎよ)のよしをきゝてあはてまどひておきてな
をしをきけるほどに何としたりけるにや前をうしろ
にきてげりいかにおかしう見へけんとをしはからる
【327】野々宮左大臣わかくおはしましける時内裏の女房に
物いひわたり給けれ共打とけざりけるに或夜ほい
とげてつぼねよりいづとて我/願(ねがい)既(までに)【すでにヵ】満(みつ)衆望(しゆもう)亦(また)
足(たれり)と誦(じゆ)せられけるを局ならびすみけるふるき女房
これを聞て女房にあひてはやこよひ打とけ給
にけるなると問ければさなきよしあらがひければ
【柱】古今巻八 〇十八