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翻刻
【柱】古今巻八 〇二十
廿よ年をへて建長五年の比/改葬(かいそう)せんとて墓(はか)を
ほりたりけるにすべて物なし猶ふかくほるに黄色(きいろ)
なる水のあぶらのごとくにきらめきたるぞ涌(わき)出ける
汲(くみ)ほせとも干(ひ)さりけり其油の水を五尺計ほり
たるに猶物なし底(そこ)に棺(くはん)せんと覚ゆる物/鋤(すき)に
あたりければ堀出さんとすれどもいかにもかなは
ざりければ其あたりを手を入てさぐるに頭(かしら)の骨(ほね)
わづかに一寸ばかりわれ残て有ける好色の道
罪(つみ)ふかきことなれば跡までもかくぞ有ける其女
の母をも同時/改葬(かいそう)しけるに遥(はるか)にさきたち死に