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翻刻
【柱】古今巻八 〇二十四
ぬ其後はにが〳〵しくまめたゝせ給て心くるしき御
事にそ侍けるある時近衛殿二条殿花山院大納言
定雅(さたまさ)大宮大納言/公相(きんすけ)権大納言/実雄(さねを)中納言/通成(みちなり)
などまいり給て御遊有けれ共さき〳〵のやうにもわた
らせ給はず物をのみ思召さまにて御ながめがちなれ
は近衛殿御かはらけをすゝめ申させ給ふつゐでに誠や
ちかき頃ゆくかたしらぬやどのかやり火にこがれさせおはし
ます聞え侍り高力士(かうりきし)に御(み)ことのりして尋させ給は
んかくれあらし物を蓬莱(ほうらい)まてもかよふまぼろしの
ためしも侍りまして都の内の事なればさすかや