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せんと思て任の殿上の口におはする所にて此事
しか〳〵奏し給へとかたらへは只今宮ひと所に御/聴(ちやう)
聞(もん)の程也うちたし【書陵部本「こちたし」】と申ければ力及ず伝奏(てんそう)の人やおは
すると見れ共おはせず一位殿我御局の口に女房と
物仰らるゝを見あひまいらせて畏りて申けるは推(すひ)
参に侍れ共天気にて侍りしか〳〵の事いそき奏
し給へと申ければかねて聞へ有事なればやがて
奏し申させ給に女房して神妙也かまへて此度
は不/覚(かく)せで行方を慥に見置て申せと仰らるゝ程
に講はつれば夕暮にも成ぬ此女共ひとつ車にて
【柱】古今巻八 〇二十六