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翻刻
【柱】古今巻八 〇二十九
臣とは水と魚とのごとし上としておごりにくまず
下としてもそねみみだるべからずもろこしには椘(そ)【書陵部本「楚」】の
荘王(そうわう)と申君は寵愛(ちうあい)の后(きさき)の衣(きぬ)をひくものをゆる
して情をかけ唐の太宗と申かしこきみかどは
すぐれて思召ける后をも臣下の約束ありとて
くだしつかはされけり我朝にもかゝる古きためし
もあまた聞へ侍にや今の後嵯峨のみかとの御心
もちゐのかたじけなさ彼中将のゆるし申ける
なさけの色何れもまことに優(ゆう)にありがたくため
しに申伝へきものをや君とし臣としては何事も