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翻刻
に告(つげ)けるは汝かならず太夫/史(し)にいたるべきもの也其時
編頗(へんば)あるべからす氏人祐継(うちうどすけつぐ)といふものありそれを師(し)とす
べしとてうせにけり夢さめてふしぎの思ひをなして
祐継(すけつく)といふ氏/人(うと)やあると尋(たつね)ければ祢宜(ねぎ)祐頼(すけより)が次男(じなん)
にいまだ年(とし)わかきもの有と聞て尋(たつね)あひて祈(いの)りすべ
き由ちぎりて其後/祐継(すけつく)も祢宜(ねぎ)に至(いた)り淳方(あつかた)も前途(せんど)
とげてげり官務(くはんむ)九年が間/清廉(せいれん)の聞えありしひとへに
神の御はからひなりと覚えてやんごとなし
二条/宰相雅経卿(さいしやうまさつねきやう)は賀茂(かも)大明神の利生(りせう)にて成あがり
たる人也そのかみ世の中あさましくたえ〴〵にして
【柱】古今巻一 〇二十六