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翻刻
【柱】古今巻九 〇三
に立かくるべき所なし野飼(のがひ)の牛のあまた有ける
中にことに大成を放(ころ)して路次(ろし)に引ふせてうしの
腹(はら)をかきやぶりて其中に入て目計見出して待けり
頼光あんのごとく来りけり浄衣(じやうゑ)に太刀(たち)をぞはき
たりける綱(つな)公時(きんとき)定通(さたみち)季武(すへたけ)等みな共にありけり頼
光馬をひかへて野のけしき興あり牛その数有
をの〳〵牛/追(をふ)物あらばやといはれければ四天王のとも
がら我も〳〵とかけて射(い)けり誠に興有てぞ見へける
其中に綱いかゞ思ひけんとがり箭(や)をぬきて死(し)したる
牛にむかつて弓を引けり人あやしと見る所に