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翻刻
【柱】古今巻九 〇五
人かなとおもひたりけり去程に江帥(ごうそつ)出られけるに
やがて義家も出けるに郎等かゝる事をこその給ひ
つれと語ければさだめて様(よう)あらんといひて車(くるま)
にのられける所へすゝみよりて会尺(ゑしやく)せられけりや
がて弟子(てし)に成てそれよりつねにまうでゝ学問(がくもん)せ
られけり其後/永保(ゑいほう)の合戦(かつせん)の時/金沢(かなさは)の城をせめ
けるに一行(ひとつら)の雁(がん)飛(とび)さりて苅田(かりた)の面(をも)におりんと
しけるが俄におどろきてつらをみだりて飛(とひ)帰ける
を将軍(しやうくん)あやしみてくつはみをおさへて先年/江帥(こうそつ)
の教(をしへ)給へる事有/夫(ぶ)軍(ぐん)野(や)に伏(ふく)す時は飛雁(ひかん)つ