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らをやふる此野にかならず敵(てき)ふしたるへしからめ手
をまはすべきよし下知せらるれば手をわかちて
三方をまく時あんのごとく三百/余騎(よき)をかくしおき
たりけり両/陣(ちん)みだれあひて戦(たゝかふ)事かぎりなし
され共かねてさとりぬる事なれば将軍の軍(いくさ)勝(かつ)に
乗(じやうし)て武衡(たけひら)等が軍やぶれにけり江帥(こうそつ)の一言なか
らまじかはあぶなからましとぞいはれける【338】十二年
の合戦(かつせん)に貞任(さたたう)はうたれにけり宗任(むねたう)は降人(かうにん)に
成て来にければゆるしてつかひけり嫡男(ちやくなん)義家朝
臣のもとに朝夕/祗候(しこう)しけり或(ある)日義家朝臣宗
【柱】古今巻九 〇六