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翻刻
【柱】古今巻九 〇八
へ車をよせければ女/桟敷(さんしき)のしとみをあげてすたれ
を持(もち)あげける其時とびの尾(を)より越(こへ)入にけり
堀のひろさもまう也けるにうへざまにとび入けん
はやわざの程/凡夫(ぼんぶ)の所為(しよい)にあらず此事たびか
さなりにければ法師聞つけて妻(め)をさいなみ
せためて問ければありのまゝにいひてげりさら
ばれいのやうに我(わか)なきよしをいひて件(くたん)の男を
入まといひければのがれがたなくていふまゝにこと
うけしぬ桟敷をあけてれいのやうに入らん所を
きらんと思て此法師其/道(みち)に囲碁盤(ゐごのばん)のあつ