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翻刻
生下野/敦延(あつのふ)《割書:敦高|子》つかうまつりけるに三遅(ち)の後敦延
が馬のひざより血(ち)はしりければ他の馬をのせかへら
れんがためにいれられにけり二番左府生/下野(しもつけの)敦(あつ)
方《割書:敦利|子》右府生/秦兼則(はたのかねのり)うちいでける程に兼則
おとり心地おとりて勝負の心なかりければ追入
られて兼弘(かねひろ)敦延(あつのふ)又打出にけり左の馬もとより
口をうちけれども兼弘ならびなき上手なりければ
馬の失(しつ)をかへり見ずちかくまうけておりかへる事
十度にあまりけれ共敦延追はざりけり兼弘を
はんとしければ敦延ちかくよせずかくて時を送る
【上欄書入れ】4
【柱】古今巻十 〇三