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取て景時に預られにけり其時陸奥より大きにし
てたけき悪馬(あくば)を奉りたりけるをいかにものる物なかり
けり聞え有馬乗共に面々にのせられけれ共一人も
たまるものなかりけり幕下(ばくか)思ひわづらはれてさるに
ても此馬にのるものなくてやまん事口惜き事也
いかゞすべきと景時にいひあはせ給ひければ東八ケ国
に今は心にくき者候はず但/召人(めしうと)経家(つねいへ)ぞ候と申け
ればさらばめせとて則召出されぬ白(しろき)水干(すいかん)に葛(くづ)
の袴(はかま)をぞ着たりける幕下(ばくか)かゝる悪馬あり仕り
てんやとの給はせければ経家かしこまりて馬は
【上欄書入れ】8
【柱】古今巻十 〇七