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てけりやがてまかりあがりて出けるを少し走(はし)らせ
て打/止(とゞ)めてのど〳〵とあゆませて幕下(はつか)の前に
むけてたてたりけり見る者目をおどろかさずと
いふ事なしよくのらせ今はさやうにてこそあらめと
の給はせける時おりぬ大きにかんじ給て勘/当(だう)ゆる
されて厩(むまやの)別当になされにけり彼経家が馬/飼(かい)ける
は夜半計におきて何にか有らんしろき物を
一かはらけ計手づから持来りて必/飼(かい)けりすべて
夜〳〵ばかり物をくはせて夜明ればはだけ髪(かみ)を
ゆはせて馬の前には草一/把(は)も置ずさは〳〵と
【上欄書入れ】9
【柱】古今巻十 〇八