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翻刻
けるに重茂(しけもり)が尻(しり)を木にすらせけるを常世(つねよ)みて
只今に大事出きぬといひけるに果(はた)して重茂木
をふみて勝岡(かつをか)にかゝりければ勝岡まろびにけり小
野の宮の右府はら立て出給にけり随身(ずいしん)をして人
をはらはせられける程に秦兼時(はたのかねとき)が冠(かんふり)も打おと
されにけり
今年左の相撲多く負けるを右府あざけらるゝ
よしを聞て左の方より夜の間に勝岡(かちをか)負(まく)べきよし
を祈(いのり)をせさせられにけり此勝岡/常正(つねまさ)にあひたり
けるに勝岡を火焼(ひたき)屋になげ付たりけり後の度は
【上欄書入れ】17
【柱】古今巻十 〇十五