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翻刻
とをるを案のごとく馬ふみてげり腰(こし)のほとにはあ
たりぬらんと見へつるにおこまは少も事なし馬は
やがて足を損(そん)してふしにけり其時おこま立かへり
てさればこそいひつれ其御馬は損じぬる物をといひ
て通りにけり馬の足のそんずる程につよくあたり
たるを事共せでありけるつよさのほどおそろ
しきことなり
【377】佐伯氏長(さいきのうじなか)はじめて相撲の節にめされて越前(ゑちせん)の
国よりのぼりけるとき近江の国高嶋の郡(こほり)石橋(いしはし)を過侍
けるにきよげ成女の川の水をくみてみづからいたゞ
【上欄書入れ】19
【柱】古今巻十 〇十七