← 前のページ
ページ 661 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十 〇十九
るべし此石のけ給へといひければさぞ覚ゆるとて又夜
にかくれて引のけてげり其後はながく水論する事
なくて田やくる事なかりけり是ぞ大井子が力/顕(あらは)し
そむるはしめ也ける件の石大井子が水口石とて彼
郡(こほり)にまだ侍るとなん
【378】宇治の左府随身/公春(きんはる)を不/便(びん)なる物に思召たる事
めたゝしき程の事也或時いか成事か有けんみづから
公春うたんとせさせ給けるに公春おとゝの御手を取
てもしうたせ給はゞ御手を折べし君といふ共いかで
かうたせ給べきと申ければおとゞ罪(つみ)をこはせ給ひて